カナダGP 感想

完走が12台というサバイバルレースとなったモントリオール。スペインGPもトラブル続きで波乱だったが、今回はクラッシュによりアクシデントで大波乱となってしまう。
スタートでバトンが動かず、ここでリタイア。アロンソが1コーナーで失敗しハイドフェルドに抜かれる。その後は一旦落ち着いたものの、23週目にスーティルがクラッシュしSCが入る。この間にアロンソロズベルグが給油を行ってしまい、ペナルティ。上位が一気に入れ替わる。
この時点でまだ何かあると思っていたら、27週目にクビサが大クラッシュ。幸い軽い捻挫で済んだ様で本当に良かったです。これで2度目のSC。さらにこの直後、ピット信号が赤にも関わらず、フィジケラとマッサがピットを出てしまい失格。フィジケラが結構速かったので失格処分は残念でした。
各車がSC中に戦略の練り直しを迫られる。SC中にスーパーソフト(白線入り)を使用し、再度ピットに入ってソフト(白線なし)に取替えてレースをするチームもありました。それほどこのレースは荒れてしまっていました。また細かいところではデビットソンの車にビーバーが衝突。フロントウイングにダメージを負い、緊急ピットインしたものの、ピットの準備ができていないために、GSにいるような状態になってましたw
残り20週で今度はアルバースのパーツが飛び散り、3度目のSC。琢磨がピットで少しミスをしてしまい、大幅に順位が落ちる。この後アロンソが再度コースオフを起こし、順位を落とす。そんな中、ハミルトンは全く危なげないレースをし続ける。
残り16週でリウッツィがクラッシュし4度目のSCが入る。これで残り12台。琢磨が9番手だったものの、バリチェロがタイヤ交換でピットに行った為8番手に上がる。
その後はもう琢磨祭りでした。ラルフをオーバーテイクした後アロンソにも仕掛け、残り2週(正確には残り3週の最後)にオーバーテイク。タイヤが違い、アロンソのタイムが急激に落ちてしまったこともありましたが、まさかマクラーレンに対してオーバーテイクをするとは思いませんでした。非常に感動しました。何度見ても凄いと思います。
結果的にハミルトンが優勝。ハミルトンは本当にミスをしないドライバーですね。これはチャンピオンになってしまうかも知れません。
個人的にはブルツが凄いと思っています。確かに表彰台はタナボタとしか言い様が無いんですが(もう全てがはまったとしか言い様が無いです)、あのスーパーソフトで40週走っているのはある意味凄いと思います。あのタイヤでよくあれだけの距離を走って、尚且つ他のマシンに抜かれない…というのはなかなかできないことじゃないでしょうか。
ついでに今回の地上波放送の実況を担当していた伊藤アナがとてもよかったと思います。競馬ではまだまだですが、F1ではいい仕事をしてくれていると思います。チームラジオのが始まる前に実況を上手く切っているところとか見ると、他のアナにもこれくらいやってほしいなぁ…。ってのはあります。チームラジオ始まっても実況してるのはちょっとどうかと思ってる人なので。
解説も的確でよかったと思います。この布陣で残りのレースやってくれないかなぁ…。実況の方は西岡アナでも別にいいけど。*1

*1:でもアメリカの地上波は長谷川という情報です…。